初心者でもわかる!無線LANルータ(Wi-Fiルータ)の最適な選び方
パソコンはもちろんですが、スマホやゲーム機器、プリンタなど
自宅にWi-Fi環境がないとデジタル機器を使えない時代になっています。
- インターネットへの接続は可能だけれど、未だに有線LANを使用している
とか
- 数年前に購入したWi-Fi親機を使用している
といった方も多いのではないでしょうか?
我が家は後者。
楽天SHOWTIMEなどの動画配信サービスを利用していると、
動画がカクカクすることもあったりして、
- 「通信速度が遅いのでは!?」
と思うことが頻出。
パソコンを使ってネットサーフィンをしていても、ページが表示されるのが遅かったり。
そろそろ、新しいWi-Fi親機が欲しいと思い、色々調べてみました。
元々、ネットワーク関連の知識が皆無だったので、理解するのには苦労しました。
今回の調査で様々なことがわかってきたので、それらをまとめておきます。
「どのWi-Fi機器を買ったらいいかわからない」
と考えている方の役に立てば嬉しいです。
この記事の目次
この機器がオススメ!
いきなりですが、結論。
使用用途、通信速度、金額の面から調べて考え抜いた末に
以下の商品を購入することにしました。
なぜコレに決めたかというと
- 最新のWi-Fi通信規格「11ac」に対応している
- 対応周波数帯が5GHzと2.4GHzの両方に対応している
- 機能が充実しているのに価格が6000円以内
- デザインもスッキリ
という理由から。
金額は安いに越したことはないのですが、
通信規格や周波数帯って何か気になりますよね。
私も最初はまったく訳がわかりませんでした。
知りたいという方は続きを読んでみてください。
W-Fi機器の選択ポイント
家電量販店のパソコン周辺機器コーナーに無線LANルーターは置かれています。
ここに行くと、選ぶ気をなくしてしまうくらい多くのパッケージが陳列されていますよね。
価格帯もじつに様々。
2000円台のものもあれば、1万円以上の製品もあったり、もう訳がわかりません。
安い物を買ったら機能的に満足できないことは目に見えています。
だからといって、高ければいいかというと、そういう訳ではないはず。
そんなこんなで、どれにしていいかわからなくなって、退散してしまう。
(これ、私です)
私自身、悩んだ経験から、以下の3点に絞ってみると良いと考えています。
- 最大通信速度
- 周波数帯
- 電波強度
これらについて詳しく解説していきます。
最大通信速度
インターネットをする上で、一番重要なポイント。
通信速度が速ければ速いほど、サクサク進みますしストレスありません。
もちろん、それに伴って製品価格も上がっていきます。
通信速度は以下の3種類と考えておけば、ほぼ問題ないでしょう。
- 300Mbps
- とりあえずインターネットに接続できれば安心という方向け。
そのうち物足りなくなってくると思われます。 - 866Mbps
- 高速にネットができて、ストレスはほぼない。
万能の通信速度。 - 1300Mbps
- 大容量のデータ転送でも余裕。
今後、10年くらいは使えるのでは?
ただし、どんなにWi-Fiルータ側の通信速度が速くても、
自宅のインターネット回線が低速だったり、
接続する機器のスペックが低いと意味がないので、その点はご注意を。
また、最大通信速度は理論値です。
実際に使用していると、理論値の半分以下になってしまうケースが多いことは
覚悟しておきましょう。
電波強度
「電波強度」とは、無線LANルータについているアンテナの性能のこと。
アンテナ自体は外に出ている製品もあれば、内蔵されているものもあります。
無線LANルータから発せられている電波は、
障害物や他の機器が出している電波の影響を受けるもの。
それによって、遠くまで届かなかったり、通信速度が極端に落ち込んでしまう場合があります。
電波強度は「ノーマル」と「ハイパワー」に分けられるのですが、
ハイパワーの方が電波出力が強く、周辺環境の影響を受けにくいという特徴があります。
とはいっても、製品仕様には
ノーマルなのか、ハイパワーなのかが明記されていないことが多いです。
製品紹介ページなどに「ハイパワー」なる文字があれば、電波が強いんだなと思っておきましょう。
何も書いていなければ、おそらく「ノーマル」です。
周波数帯
これも非常に重要な項目です。
Wi-Fiルータの電波は
- 2.4GHz
- 5GHz
の2種類の帯域となっています。
それぞれのメリット/デメリットを見てみましょう。
周波数帯 | メリット | デメリット |
---|---|---|
2.4GHz |
|
|
5GHz |
|
|
状況に応じて、どちらの周波数帯に接続するかは設定する必要があります。
電子レンジなどを使用する部屋で、障害物がなければ5GHz。
Wi-Fiルータから離れた部屋で使用するならば2.4GHzといった具合でしょうか。
ちなみに、Wi-Fiルータにしても、接続機器(PC、スマホ、ゲーム機など)にしても
どの周波数帯に対応しているかは、製品仕様書などの「無線LAN」という項目を見てみましょう。
そこに「IEEE802.11」という記載があります。
その後ろのアルファベットに注目。
-
「a」が入っていれば、5GHz、2.4GHz両方に対応した機器。
(例:IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
「a」が入っていなければ、2.4GHzのみに対応した機器となります。
(例:IEEE 802.11b/g/n)
実際の価格帯の特徴
2000~4000円台
一人暮らしでの使用に最適な製品が多く、「11b/g/n」対応がほとんど。
つまり、2.4GHzの周波数帯ということですね。
通信速度は最大300Mbpsで、電波強度も弱いものが多いです。
5000~9000円台
一般的な1戸建てやマンションなど、家族で使うならこの価格帯を想定しましょう。
松竹梅で言うと、安定の「竹」。
上中下で言うと、無難の「中」。
製品によっては、
- 通信速度は866Mbps
- 周波数帯は2.4GHz、5GHzの両方に対応
といったものもあり、普通に使用する分には何の問題もありません。
ライナップも多く、一番悩むのがこの価格帯。
1万円以上
最新通信規格「11ac」に対応しているものが大半。
スピード重視、安定性重視の両方のニーズを叶える製品がほとんど。
無線LAN対応のレコーダーやテレビを使用する場合、Wi-Fiルータの機能も重視した方が良いです。
通信規格的には5年以上、個人的には10年は使えると思っています。
(推測の域です)
桁が1つ増えると購入の壁が高いのですが、
長期的に考えると一番コストパフォーマンスが良いと信じています。
我が家のWi-Fi環境
最後に、我が家のWi-Fi環境を書いておきます。
少しでも参考になれば。
<before>Home Wi-Fi エントリーモデル
我が家では、NTT docomoから無料で貸し出されていた
- 「Home Wi-Fi エントリーモデル」
を4年くらい使用していました。
docomoオリジナルデザインですが、それは外見だけ。
中身は「AtermWR8165N」というモデル。
仕様は以下の通り。
項目 | 値 |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11b/g/n |
最大通信速度 | 300Mbps |
実測値 | 約95Mbps |
対応周波数帯 | 2.4GHz |
ネットサーフィンをしている際に、インターネット速度が遅いなぁと感じていました。
楽天SHOWTIMEで購入した映画を見ている時も、時々止まったり。
そして、周波数帯の仕様通り、電子レンジを使用すると接続が途切れてしまう。
これが一番のストレス。
<after>WRC-1750GHBK
買い換えたのが、ELECOMの「WRC-1750GHBK」。
こちらの仕様は以下の通り
項目 | 値 |
---|---|
通信規格 | IEEE802.11ac/n/a/g/b |
最大通信速度 | 1300Mbps |
実測値 | 約640Mbps |
対応周波数帯 | 2.4GHz、5GHz/td> |
※購入して設置してみた結果を記載
おわりに
長々と書いてしまいましたが、これが無線ルータに関する私の全ての知識(笑)
Wi-Fiルータに関して、全然無知識だったのですが、今回の調査でかなり勉強になりました。
私は通信速度や周波数帯など、
「インターネットに接続する」部分を重視しての製品選びでした。
ですが、Wi-Fiルータの機能には
- ペアレンタルコントロール
(接続機器のネット利用を制限する機能) - ビームフォーミング
(電波を効率的に接続機器へ送る機能)
などもありますが、それらは不要と判断しました。
必要があれば、これらについても検討の対象となることでしょう。
でも、機能が増えれば増えるほど、高額になっていくので注意してください。
2万円出すつもりでいれば、「全部のせ」が購入可能です。
家電量販店で「一番イイヤツください」と胸を張って言ってみましょう。