電動歯ブラシの振動数による違いを詳しく調べてみた
歯ブラシを電気の力で動かして歯を磨いてやろう。
最初にこれを考えた人は、
- 歯ブラシって面倒くさいから楽したい
- 汚れをもっと落としてやりたい
のどちらがアイデアの源だったのでしょうか。
人間の本質からして後者のような気もしますが、様々な進化を遂げているのが電動歯ブラシ。
この記事では、電動歯ブラシについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
電動歯ブラシとは
電動歯ブラシには、性能だけではなく価格面でも様々な商品が販売されています。
主なメーカーとブランド名としては、以下のものが挙げられます。
メーカー | ブランド名 |
---|---|
ミニマム | ハピカ |
パナソニック | ドルツ |
フィリップス | ソニッケアー |
ブラウン | オーラルB |
オムロン | メディクリーン |
価格的には、ハピカが最安値。
1000円以下のものもあります。
メーカーごとに最上位機種は用意されていますが40000円近い商品も。
ピンからキリまで幅広く、購入する際の悩みをさらに増大させてくれます。
そもそも、電動歯ブラシの基本的な機能は
手磨きでは実現できない細かい振動によって
- 歯茎のマッサージ
- 振動による刺激で唾液の量が増える
といった効能が得られること。
これらが、虫歯の予防や口腔内を健康に保つことにつながるわけです。
これらの基本的機能をベースとして、メーカーごとにさらなるウリがあるのです。
特色は異なっており、商品を選ぶのはさらに難を極めます。
電動歯ブラシの誤解
手磨きよりも楽チン?
確かに手で歯ブラシをシャカシャカと動かす必要がない分、労力は少なくて済みます。
ですが、電動歯ブラシには製品ごとに
- ブラシの当て方
- ブラシの動かし方
に関する効果的な「使い方」があり、
それを守ることで本来のパフォーマンスを発揮します。
また、子どもや歯茎の弱い方にとっては、
歯ブラシの刺激が強すぎて、口腔内を傷つけてしまう恐れだってあるんです。
電動歯ブラシさえ使っていればイイ、というわけではありません。
電動歯ブラシの種類
一般的に電動歯ブラシと言われるものは以下の3種類に分類されます。
- 電動歯ブラシ
- 音波ブラシ
- 超音波ブラシ
それぞれについて、詳しく見てみましょう。
電動歯ブラシ
価格帯としては最も安く、ただ単純にブラシ部分が振動するだけという製品もあります。
100円ショップで手に入る商品は除外すると、
「ハピカ」と言われる商品が1000円前後で購入可能。
価格の割には評価が高く、電動歯ブラシの入門として使われる方も多いかもしれません。
商品ページには「毎分7000回」の振動数となっていますが、ブラウンやオムロンなどの
有名メーカーの掲げる振動数の単位に合わせると「120Hz」の振動数。
振動数に大きな違いがあるというのが実際のところですが、
これもれっきとした電動歯ブラシであることに変わりありません。
コストパフォーマンスが最も良いのが「ハピカ」シリーズと言えそうです。
音波歯ブラシ
前述の電動歯ブラシよりも振動数が多く、
具体的には200Hz~20000Hzという振動数のものを音波電動歯ブラシといいます。
製品としては、パナソニックの「ドルツ」。
他に代表的なのがオムロンの「メディクリーン」。
これだけの振動数、ホントに実現できているの?と疑問もわきますよね。
おそらく、モーターの振動数がこれくらいの数値を叩き出せるというだけで、
実際にブラシ部分はそこまで振動していないのでしょう。
ちなみに、音波歯ブラシという名称ですが、
「音波が歯を磨いてくれている」わけではありません。
振動の早さによる物理的な歯ブラシの動きと
それによって生み出される泡と水流によって歯垢を除去するというのが実際のところ。
超音波歯ブラシ
音波式よりもさらに上をいく振動数で歯を磨いてしまうのが「超音波歯ブラシ」。
「超音波」と言われるとさらに魔法のようなイメージを浮かべてしまいますが、
これもただ単に「振動数が音波を超えている」というだけのもの。
もちろん、それだけでもスゴイことなんですけどね。
厳密に言うと、この超音波歯ブラシはフィリップスのソニッケアーのみの呼称。
宣伝的に「超音波」という言葉を使ったらしいのですが、発売された当初は色々と問題になったりしたようです。
電動歯ブラシの厳密な定義をツラツラと書いてきましたが、結局のところ違いは振動数。
全部まとめて「電動歯ブラシ」と呼んでも何の問題もありません。
家電量販店などでも「電動歯ブラシが欲しいです」と言えば、
販売コーナーに案内してくれることでしょう。
結局、手動と電動どちらがいい?
手磨きは、磨く人の腕に左右されます。
自分の歯の並びを理解して、それに合わせた磨き方ができれば、手磨きが一番。
ただ、ちゃんと磨くには歯医者さんでも数十分かかるそうな。
それを補助してくれるのが電動歯ブラシ。
手では実現不可能な振動数で、
歯の表面はもちろん、歯のスキマなどの汚れもキレイにしてくれます。
両方に利点はあるので、電動歯ブラシと手磨きを併用するのがいいかもしれませんね。
私の場合、
- 朝は手磨き
- 夜は電動歯ブラシ
で分けて歯磨きをしています。
参考になれば嬉しいです。