幼稚園は何歳からが良い?2年保育と3年保育の違いとオススメは?
毎年、9~10月になると幼稚園の募集が開始されます。
3年保育の場合、3歳になった後の4月から通園が始まります。
2年保育の場合、4歳になった後の4月から通園が始まります。
なので未就園の2歳児もしくは3歳児をお持ちの親御さんは、募集要項が配られる前に
通園するかしないかを決めておかなくてはなりません。
そこで、この記事では
- 2年保育と3年保育のメリット/デメリット
- 何歳から通園するのがオススメか
を個人的意見も交えながらまとめていきたいと思います。
2年保育と3年保育の違い
2年保育と3年保育の違いについて、まず見ていきましょう。
その名の通り、2年間通園するか、3年間通園するかの違いがあります。
前述しましたが、
- 3年保育:3歳になった後の4月から通園
- 2年保育:4歳になった後の4月から通園
となります。
最近は「4年保育」なんて幼稚園もあるのですが、かなり少数派なので
この記事では除外します。
ちなみに、幼稚園は義務教育ではなく、
小学校に入る前に集団生活を学ぶ場所という位置付けが強いです。
義務教育ではないので、必ずしも幼稚園に行く必要はありません。
夫婦共働きであれば、保育園や保育所に預けることになりますし、
- 経済的に厳しい
- 教育方針に確たる信念がある
などの場合には、どこにも預けないという選択肢もあります。
よっぽどのことがない限り、幼稚園にも保育園にも通わせないというのは
避けた方が良いと私は思いますが。
「小学校が最初の集団生活」というのは、
周囲にとっても本人にとってもあまりよろしくないと思うので。
通う年数の違いがわかったところで、
それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。
3年保育のメリット/デメリット
メリット
①小さいうちから幼稚園生活に慣れることができる
幼稚園に通うのが、初めて親元を長時間離れるタイミングというお子様は多いです。
そんな状態で幼稚園に行き始めると、
毎朝泣いてしまったり、幼稚園に行くのを嫌がる子供を4月、5月はよく見かけます。
でも、子供が小さいうちであれば、
比較的スンナリと幼稚園生活に馴染めることでしょう。
2年保育だと4歳から入園することになりますが、色々なことが理解できている分だけ、
嫌なことも明確にわかります。
最初に幼稚園生活でつまずいてしまうと、それを軌道修正するのは難しいそうな。
なので、より早い段階で幼稚園に行ける3年保育の方が楽だったりするわけです。
②子供、親ともにお友達がたくさんできる
幼稚園に行くようになると、嫌でも色々な人と関わるようになります。
入園直後はどことなく、よそよそしかった親同士でも、1年が経過する頃には
クラスのお友達、園庭でいつも遊ぶお友達など、たくさんの知り合いができているもの。
2年保育の場合、既にできあがったコミュニティに入っていくことになるので、
やりづらさや疎外感を感じたり、必要な情報が入ってこないといったことがあるようです。
③幼稚園の思い出がたくさんできる
幼稚園では1年を通して様々なイベントがあります。
遠足、夏祭り、お遊戯会、クリスマス会など
みんなと一緒だから楽しめることがたくさん。
こういったイベントを年少の段階から経験しておくことで、思い出になるだけではなく、
場数を踏むことにもなるのです。
2年保育だと、周りは年少の時に経験していたのに、自分の子供は未経験でうまくできない
そんなことになるかもしれません。
④親元ではできない様々な体験ができる
幼稚園という集団生活だからこそできる体験があります。
前述のお遊戯会などもそうですが、
それ以外にも、畑体験や自然体験、交通安全教室、お泊まり会なんてイベントが該当します。
個人では実現しづらいものでも、幼稚園が体験の場を用意してくれます。
デメリット
①1年長く通園するため、お金がかかる
それはそうですよね。
無料で幼稚園に入園はできませんし。
公立幼稚園ならば月1万円以内ですが、
私立幼稚園に通う我が家の場合、月に2万5000円がかかっています。
年間では約30万円!
これ以外にも教材費や冷暖房費など、たくさんの出費がかかります
②園内での様々なイザコザが発生しやすい
2年保育だろうと3年保育だろうと関係ないかもしれません。
でも、子供が小さいうちは言ってもわからない&伝わらないことが多いため、
園児同士のイザコザが耐えません。
「○○ちゃんが叩いた」
「△△くんがおもちゃを貸してくれない」
「▽▽くんが髪の毛を引っ張った」
こういった子供同士のトラブルが、親同士の関係悪化へとつながったりするものです。
③1日中一緒にいられる毎日が1年短くなる
毎日育児をしていると、早く幼稚園に預けて少しでも自由な時間を手に入れたい!
そう願うお母さんは多いことでしょう。
でも、考えてみてください。
毎日、朝から晩まで子供と一緒にいられる日々というのは、
幼稚園に入園してしまえば、通常は手に入れられない贅沢な時間なのです。
もちろん、子供の面倒をみるのは疲れるし、イライラするかもしれません。
でも、自分の目の見える場所で、我が子の成長する様子を見ていられる時間は
二度と戻ってこないのです。
2年保育のメリット/デメリット
3年保育のメリットが2年保育のデメリット、
3年保育のデメリットが2年保育のメリットになるわけですが、
ここでは特に強調しておきたい部分を挙げておきます。
メリット
①1年分貯金することができる
2年保育の一番のメリットとも言えるのがお金。
2年保育にすることで数十万円の支出を減らせるのです。
この額が多いか少ないかは、
その他のメリット/デメリットをどう捉えるかによります。
子供の教育にお金事情を持ち込むのはどうかとも思いますが、結局お金は大事。
②自由に時間を使える
幼稚園に通園し始めると、お休みする場合には連絡を入れなくてはなりません。
お買い物、旅行、帰省など、
どこかに出かける場合には平日の方が空いていて、色々とスムーズに進みます。
ディズニーリゾート、キッザニア、遊園地などなど、休日は大混雑でも
平日はガラガラということはよくあること。
幼稚園に行っていなければ、平日にお出かけ
なんてことも何も気にせずにできるのですが、幼稚園に行き始めたらそうはいきません。
幼稚園側は何とも思っていなくても、
ママ友がいい顔をしないことがあります。
そういった意味で、2年保育のメリットは、3~4歳の時に時間を自由に使って、
色々なところに行ったり、様々な体験ができることにあると思います。
デメリット
①成長が1年遅れる
もちろん、幼稚園に通わなくたって、子供の成長は止まりません。
でも、幼稚園では色々な体験をできます。
その1年の差って結構大きいんです。
人前に立つ経験がなかったために、お遊戯会などで固まってしまう子供。
周りにうまく馴染めない。
2年保育が問題のすべてではありませんが、経験の差ができるのは事実です。
②幼稚園の仕組みに慣れるのが大変
幼稚園には様々なルールがあります。
明文化されているものもあれば、暗黙のルールのようなものもたくさん。
何も知らずに行動していることが、実はルール違反だったなんてことがよくあります。
年少の時点ならば、間違えながら教えてもらえるでしょう。
でも、周りに年少から通園している子供が多いと、「当たり前」感が強いことも。
慣れてしまえば何てことはないのですが、
最初はちょっとしたストレスになるかもしれません。
おわりに
全体的に3年保育寄りの意見になってしまったかもしれません。
入園するかどうかを決める際には、2年保育でいいんじゃないかと思っていたのです。
自分自身が幼稚園は2年保育だったので。
というか、昔(30年前くらい?)は2年保育が当たり前だったような気がします。
上の娘が幼稚園に入園して1年。
年少保育が終了するにあたって、結果的に3年保育で良かったなと感じています。
娘は1年間で本当にたくさんのことを学んでくれました。
きっと、親元では体験できなかったことばかり。
もちろん、経済的には相当負担が大きいです。
でも、子供のことだけを考えた場合、毎日楽しく幼稚園に通っていましたし、
歌もダンスもできるようになり、たくさんのお友達ができました。
これを読んでくださった方の家庭や環境の事情により、状況は変わることでしょう。
2年保育、3年保育を決める際の一助になれば嬉しいです。